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幸せの話~江戸時代って
昨日の晩、実家にて「がばいばあちゃん」を見てました。

すると、両親が、うわ~なつかしー!
と大喜び。

「そうそう、昔はこんな感じだったわよね」

と楽しそうです。

私から見ても、貧しくも楽しい日々が生き生きと描かれて
とっても楽しい映画でした。

その中でも、最も印象的だったのは、
ものを大切にするということ。

がばいばあちゃんは、家の横に流れている川で、
上流から流れてきた野菜をとって大切に食べます。
主人公の少年は、ばあちゃんにメガネを買ってあげたくて
造り酒屋でビン洗いのアルバイトをします。
ばあちゃんが買ってくれたスパイクを
宝物のように大切にします。

そういえば、私が子供のころも、
ものは大切にしなさいと教えられました。

贈り物についてきた包み紙や紐、
手紙の切手や封筒なんかも、捨てずにとっといたもんです。

「昔はよかった」

と言うことではなくて、
どちらが豊かかと言ったら、
昔のほうが豊かだったような気がしてならないんですよね。
物質的にではなく感情的豊かさにおいで。

今は何でも買えるし、いつでも買える。
少なくともに日常的に必要なもので、買えないものはないですよね。
だから、やった~!とうとう買ったど~!!
という盛り上がりはなかなかないですよね。

やはり先日「ALWAYS~三丁目の夕日」を見ていたら、
少年が、ひょんなことから同居している貧乏な小説家に
クリスマスプレゼントで万年筆を買ってもらって
メッチャクチャ嬉しそうというシーンがありましたが、
いい表情してたなあ。ほんと。


さてさて、
ここ数年、世界的にも江戸時代の社会システムが注目されています。

ちょっと飛躍してますか。
いえいえ、ちゃんとつながってる話なのです。

江戸時代というと、士農工商なんていう身分制度がある堅苦しい時代で、
今に比べると自由もなく、鎖国もしていて内向きな時代、
という先入観のある人が多いのではないでしょうか。

ところがどっこい。
それはちょっと偏見というものかもしれません。

江戸時代の江戸というのは、当時の世界でも
最も人口の多い都市で、
教育も階級に関わらず奨励されており、
識字率も90パーセントあったといわれています。
市井の教育機関であった寺子屋は19世紀初頭で
なんと江戸府内だけでも1200から1300あったそうですよ。

ですから、明治時代に訪れた多くの西洋人は、
庶民が文字を書けることに驚き、
日常的に季節の変化を愛し、俳句や短歌を楽しむのを見て、
これほど芸術的な民族はいないのではないかといったとか。

明治維新後、日本が驚異的な速度で西洋化し、
帝国主義の餌食になることなく、不平等な条約を徐々に撤回させることに
成功できたのも、この江戸時代の文化的蓄積があったからだといわれています。

ちょっと話がずれました。
世界的に注目されている江戸時代の社会システムってなんだ、って話。

それはどの分野で好まれているかというと「環境」の分野や、
都市計画の分野なんかで好まれてるんですね。

その話は、次回ゆっくりと。
by ichimorimube | 2007-11-24 17:48