2000年前の日本って?その4
東京に帰ってまいりました~!!

今回は2週間ノンストップでさまざまな体験をしてきました。
ウタキ・グスクを廻り、おいしいご飯を食べ、グッドミュージックを聴く。
基本的にはこのローテーションでしたけどね。

年に3回は沖縄に通い続けて8年。
とは言え激務のサラリーマンだったもんで、
なかなかゆっくりと沖縄に浸るというのも難しかったんですが、
今回は時間的な余裕があったのでちょっと突っ込めた感じです。

ということで、沖縄の話、と行きたいところですけどね。
島根の話がまだ終わってないもんで、
そこを終わらせてから次に沖縄話に行きたいと思っとります。


そんなわけで、【御霊系】とは何か、
に戻ります。


日本の神社には大雑把に言うと5つの種類があると思います。


1、その土地の神様を祀る
*最もプリミティブな祈りから派生した形態。
ご神体は山、木、川、泉、海、岩、洞穴、土地そのものなど。「国つ神」という。

2、渡来神を祀る
*海や、山の向こうから来た神を祀る。八幡神、スサノオノミコト、荒神さん、
白髭神など。渡来系の民族と一緒に移住?

3、天皇家の祖神を祀る
*天照大神を代表とした「天つ神」を祀る。
1,2は明治以降政治的な理由により、この3と合祀、
またはすげかえられて主神が変わっているケースも多い。

4、尊敬されていた人物を神として祀る
*社会に貢献した人物、エライ人物を神として祀る。役小角、代々の天皇、豊臣秀吉、徳川家康、もうちょっと身近だと二宮尊徳などなど。

5、非業の死を遂げた人物を神として祀る
*たとえば天神さんとして祀られている菅原道真は、
政敵に図られ左遷され、非業の死をとげました。
そのため怨霊となって京の人々を恐れさせたので
それを鎮めるために彼を神として祀ったのが天神さんの始まり。
こういう例は9世紀以降とっても多くなる。
つまり怨霊となって祟り神になり災厄をもたらすのを防ぐためのもの。

これを【御霊系】と本稿では呼びます。


それでですね、縁結びの神様として有名な出雲大社は、
実はこの【御霊系】の神社なんですね。
学者の先生方にもけっこうこの説は一般的です。

この神社は、天つ神系によって押し込められた(もしくは殺された)
出雲の国の国王だった大国主命(国つ神代表)を幽閉、
もしくは封印するための神社だった、という説。

大国主命が大和朝廷を恨まれないように、祟られないように
荘厳に、しかし厳重に祀り、封じていると。

だからなのか、大社についたとたん、
私も友人も背筋がパキンと伸びました。
なんか、きんちょー!ってかんじなんですよね。


その前に私は隠岐の島に行って、
3000年くらい続いてるっぽい神社に
いくつもおまいりしてみました。

ここは、神様としての格がとても高い社が
(朝廷が神社に位を授けるんですよ知ってました?)
4つもあるという、離島なのにとっても不思議な土地なんですけど、
ここは、みな「国つ神」をその血の人が
100代以上にわたってお祀りしてるんで、
とても穏やかで、自然なんですね。

だから、「凛とした空気」はありますが、やさしい空気も一緒に漂ってます。
何千年も生きたであろう大きな木を目の前にして感じる感動、
美しい海を見て感じる感動、
それと同じような気持ちに満たされるんですよね。

それに対して出雲大社はなんか違う。

もともとそこにあった何かを崇拝して、それがスタート地点になって、
お社ができて現在に続いてます、って言う感じはゼロ。

明らかに何かを封じているお社です。
人工的、って言うのかなあ。

お社を見た瞬間、私は「あ、間違いなく『大社は御霊系』」の説が正しいな」
と感じましたよ。友人もそう感じたみたい。


ではなぜ大国主命が祟り神になる可能性がある、と考えたのか。
それには古代にあったたくさんの王権の争いが
背景にあったと考えられるわけですね。


(続く)
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by ichimorimube | 2007-07-02 11:02