阿修羅展から天平の天才の話①
どーもどーも!
心を入れ替えて毎日のように更新!

阿修羅展行ってきましたよー。

東博での仏像関連の展覧会はここのところヒット続きですが
今回の阿修羅展も、昨年の薬師寺展を上回る初動だそうです。
史上初の100万人動員成るか!?

関係者の方々は鼻息が荒いですが、
まあ、それはわれわれ一般人には関係ないことですね。

昨年は博物館に3回行って3回ともスゴイ行列だったので断念。(並ぶの大きらい)
今年もそうなってしまうかと思いましたが、夕方に行ったのが功を奏したのか、
10分待ちですんなり入れました。ほ~。

さてさて、この阿修羅さんですが。
どういう方かと申しますと。

阿修羅王は、もともとペルシャのほうの神の一族でした。
ペルシャのほうでは最高神でしたが、
インド神話では暴れん坊な悪神とされ、
インド神話の最高神の一人であるインドラと闘い続けたとされています。
#余談ですが「阿修羅」というのは部族の名前みたいなもんで、
一人の人格をさすわけではないので、「阿修羅王」としたほうがフィットするかな?
シャカ族の王子であったゴーダマ・シッダールタがお釈迦様と呼ばれるのに似ているかも

そんなわけで、本来阿修羅さんというのは、強力な武神なんですね。

なので、阿修羅展の主役の「阿修羅」像はとっても変わった表現なのです。

まるで少年のような、少女のような幼い容貌と細いからだ。
思いつめたような視線。
筋肉モリモリでもなく、何の武器も持たず。
そして3対あるうちの一対の手は合掌しています。

切実な願い・祈りがあるような、そんな感じに見えます。

私はこの像を見るたびに、モデルがいたんじゃないかな、と思うんですよ。
それも仏教的な、思想的な云々なんて難しいことじゃなくて
もっと心のこもった間柄というか。そんなモデルが。

この像を作った人は将軍万福という仏師。
彼は、阿修羅像はじめ、興福寺の仏像の制作を指揮した天才仏師。
彼が活躍した時代は「天平の時代」という、華やかな芸術文化が花開いていた時代でした。
[PR]
# by ichimorimube | 2009-05-02 15:23
聖武天皇の願い
昨年の12月に再開宣言したのに、気がついたら春・・・

やばひ・・・

構えずに、日記代わりに書いていくことにします。

さて、今日は奈良国立博物館の西山先生が
日本橋にある奈良県のまほろば館で講演会をされるというので
いってきました。

西山先生は、こないだ担当した『仏像の本』の監修をしていただいて以来、
懇意にしていただいている大好きな先生。
来年出版する本を担当させていただく予定なのです。

それにしても先生の講演はいつも面白い!

先生は、仏教の経典や歴史の専門家なんだけど、
その語り口はいわゆる『研究者』ではなくエンターテイナー。

たとえば、先生が東大寺の話をしだすと、
そこにまるで生きている人がいるように動き出します。
たとえばこんな風。


東大寺を作った聖武天皇の、
苦悩の果てに到達した結論としての東大寺・国分寺建立。
聖武天皇はなぜあんなに大きな仏像を造ったのか??

そこには聖武天皇の切なる願いがあったのです。

当時、日本中がメチャクチャでした。
旱魃による飢餓、天然痘の流行、さらに地震。
当時天皇には強力な力があると信じられており、
世が乱れるのはその天皇の徳が足りないからだと考えられていました。

まじめな聖武天皇は、それを心から信じ、
自分の行いが至らないから世が乱れるのだ、と苦悩していたといいます。
さらに追い討ちをかけるように、やっと生まれた息子さんも一歳になる前に病死。

聖武天皇は、そこで大仏を建立することを決意します。
仏像を造ることを宣言した文章の中に次のような言葉があるそうです。

「すべての動物、すべての植物がともに栄える世の中を造りたい」

人間だけではないんですよ。ほかの動物も、さらには植物も、
生きとし生けるものすべてが栄える世の中を彼は理想郷としたのでした。
こういう理想を持った王様がいるなんてほんと嬉しいですよね。

理想は理想、現実とは違う。

そう言う人もいるかもしれません。
でも、それを痛いほど分かっていたのは聖武天皇自身だったでしょう。
でも彼は願わずに入られなかったのです。
みんなが幸せな世界を。

そして、そんな願いをこめた仏像を造るなら、
みんなで力を合わせて作りたい。
お金持ちだけで作るのではなく、貧しい人、子供も。みんなです。

聖武天皇は、庶民のために尽くして民衆に人気の高かった行基さん
というお坊さんに協力を要請します。

「一本の草を持って来た人にも、土を握ってやってきた人にも
手伝ってもらおう」

それが役に立つかどうかが重要ではないのです。
大切なのはその人の「心」。

そんな天皇の願いはかなえられました。
大仏は無事完成したのです。

そういう話を聞くと、あの大きな大仏殿が
そんな願いの結晶だということが感じられますよね。
そう思うと、本当に感動してしまいます。

先生の話だと、1200年前の人が
まるでそこにいるかのように感じられるんですよね。
アア、歴史上のそんなに偉い人でも、私と同じ人間だったんだなあって。

先生の本は、読者がそんな風に感じてもらえる本にしたいですね。
[PR]
# by ichimorimube | 2009-04-29 21:10
ぼちぼちですが、再開します!
見てくださってる方はほとんどいないかな~、と思いますが、
ゆるゆる、日記代りに再開したいと思います。

プライベートな雑感などつづっていきます。
力抜いてやっていこう!>わたし!


さて、にほんのぶんかということで、
なんだってお話すれば日本の文化になっちゃうんですよね。
なんだって日本の文化ですもんね。

というわけで、最近私は「仏像の本」というのを編集しました。

著者は仏像ガールさんという若くてほがらかでステキな女性!
昨年彼女と出会い、一緒に本を作り始めまして、
10月にようやく刊行できたのですが、編集しておいてなんですが、
とってもステキな本です。

彼女とはまるで姉妹のように、心から親しくさせてもらって、
理想的な信頼関係を築くことが出来たと思います。
これは本当に編集者冥利に尽きる、と言うやつです。
こういう信頼関係を結べると言うのがこの仕事の醍醐味ですね。
困難なことも多いですが、なかなかやめられなくなっちゃう。

彼女の素晴らしいところは、とにかくその笑顔です。
中学生の頃大好きなお父様がなくなったり、
いじめにあったり、と非常に困難な十代を過ごした人です。
その大変な出来事を乗り越えた先にあらわれ出た笑顔です。
その笑顔はまだ29歳とは思えないような深い優しさをたたえているのですね。

その笑顔と優しい気持ちに出会った人たちはみな癒されて
彼女のことを大好きになってしまうんです。

私もその一人でしょう。

おかげさまで、売り上げもなかなか好調です。

一人でも多くの方に仏像ガールの優しい気持ちや、
仏像ガールが伝えたいと思っている仏像の素晴らしさ
が伝わるといいなあ、と願っています。
[PR]
# by ichimorimube | 2008-12-25 00:29