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スリランカの文化もいいね
吉野のお話はちょっとお休みして、
今日の出来事。


今日は、東京国立博物館へいってきました。

薬師寺展、どうしちゃったの??ってくらいの混みよう。
なんと120分待ち!!
ありえないでしょ、それ。
テレビででも放映されたのかしら。それにしても、
2時間も並んで、混みこみな中で観るというのは、
いくら仏像好きでも、イヤ、仏像好きならなおのことありえないかも。
静かな空間でゆったりと対峙する時間がいいわけですからね。

それにしてもすごかった。
平日の昼まであの混みようは。
ちなみに、今話題の「井上雅彦 最後の漫画展」は
平日昼間はかなりいい感じの動員数でした。
待たずには入れるし、ね。


とは言え、私が東京国立博物館に行ったのは、
薬師寺展のためではなく。

9月から開催される特別展「スリランカ」の
記者発表会に参加するのが目的。


スリランカといえば、仏教国です。
インドではヒンドゥー教徒が圧倒的に多いですけど、
スリランカは島国で、比較的仏教文化がインドより強めに残った場所。
今回の特別展は、そんな仏教文化をコアに、
スリランカの歴史・美術を紹介するという試み。
スリランカに最も多く援助をしているのは日本だそうですが、
系統立ててスリランカの文物を紹介するのは初めてなんだそう。


スリランカといえば上座部仏教(小乗仏教)の国、という印象でしたが、
意外にも大乗仏教もかなり入っていたんですね。

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特に、8世紀ごろに作られた観音菩薩像(写真)などは、
大変に素晴らしい!!
この時期には日本でもたくさんの傑作が作られていますが、
(日本では奈良時代ですね)、
スリランカでもそうだったんだなあ、
と不思議な同時代性を感じました。
どことなく共通する美しさがあるような気がします。
普遍性とでも言うべきでしょうか。

ふうむ。

記者発表会では、スリランカの大まかな歴史と、
美術の流れを紹介してくれてましたが、
とても面白かったです。

最近日本の文化にどっぷりでしたが、
海外の文化を知るということもやはり楽しいですね。
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by ichimorimube | 2008-05-28 23:48
吉野の蔵王権現と役行者の話
吉野や大峰山など、
山岳信仰の強い場所にあるお寺さんのご本尊は
すべてではありませんが、
「蔵王権現」という神様であることがかなり多いです。

それから、修験道の祖といわれる
役小角(えんのおづぬ)も一緒に祀られています。

役小角という人は、奈良葛城の名族・賀茂氏の出と言われる、7世紀の人。
今風に言えば一種の超能力者です。
土着の宗教的修行者の匂いをぷんぷんさせながら
一方で仏教をあつく信仰したとされ、
孔雀明王法をよく遣ったと言います。

蔵王権現、とは、この小角さんが修行中に、
吉野山中で出現したという神様。
権現とは、日本的表現で、まさしく神仏習合。
日本の神々は、仏が姿を変えて出現したという「本地垂迹説」
の考え方に基づいた神号なんですね。



吉野の心臓ともいえる金峯山寺では、
釈迦如来でも阿弥陀如来でもなく
この蔵王権現がご本尊なのです。
この蔵王権現は、釈迦如来・弥勒菩薩・観音菩薩が
合体したもの!を本地としてるとのことですが、
なにがなにやら、とにかく最強最高の神さんです、
といってるって感じですね。
c0116774_0235483.jpg
吉野の心臓こと金峯山寺。写真だとわかりずらいですが、この建物、奈良県下では東大寺の次に大きいそうですよ。このどでかい建物の中にこれまた巨大な蔵王権現が正面に三体、ちょっと小さいのも二体ぐらいあります


いろいろごちゃごちゃ言ってますが、

要するに吉野の深遠な自然に対する信仰心がそもそもあって、
それを仏教的に説明し、表現してみたら蔵王権現という神さんになった。
つまりそういうことなんでしょう。

(続く)
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by ichimorimube | 2008-05-22 00:30
修験道の本場、吉野・大峯山
GWはいかがお過ごしでした??

私はほとんど仕事でした~。
なんだか知らないけどメッチャ忙しいです。
忙しいという言葉はかっこよくないので使いたくないけど、
今回はしょうがない、それ以外に言いようがない状況です。とほほ。

現在、仏像ガールさんというステキな女性と仕事をしてまして、
GWは彼女のイベントが京都であるということで、
仕事半分遊び半分で関西に行ってきました。

仏像ガールさんは【仏像ナビゲーター】として生きていくため、
仕事もすべて辞めてしまい、仏像に人生を捧げてます。
昨年末NHK「日本 こころの仏像」という特別番組で取り上げられ、
仏像界?では大変な人気者です。

今回は、京都の東寺でトークイベント。
それ以外の日程は、一緒にお寺さんめぐりです。

今回は素晴らしい仏像をたくさん観ましたが、そのご報告はまたするとして、
一番印象的だった、吉野・大峯山のお寺さんと信仰についてお話したいと思います。

奈良県南東部山間部にある吉野と大峯山。
奈良中心部から電車で1時間くらい。

吉野といえば、「修験道」です。

「修験道」というのは、そもそも日本人が持っていた原神道(自然崇拝・山岳信仰)に、
仏教(や道教なども少々)の要素が入ってできあがっているもの。
明治以前は神道と仏教と、さまざまなものが入り混じった状態がごく自然だったので、
吉野の修験は日本人が大切にしてきた信仰の姿を
今もそのままに見せてくれるもの、と言っていいでしょう。


(続く)
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by ichimorimube | 2008-05-10 10:55