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石か木か。
日本はよく「木の文化」といわれます。

なるほど、これは確かなことで、
家も、仏像も木で作られることが好まれてきました。

世界的に見ると、ここまで木を素材として
物を作ってきた民族もそうはいないのではないかと思います。

よく考えたら石の文化のほうが圧倒的に多いんですよね。
世界遺産なんかを見ていても、木造物は本当に少ない。
ピラミッド、ボルヴドゥール、アンコールワットなどの遺跡も石造、
タリン、リガ、ブダペスト、パリ、プラハ…。
挙げたら切りがないですけど、
ヨーロッパの都市も石の街ですよね。

意外かもしれませんが、
仏像も、日本以外では石造仏が圧倒的に多いのです。

そんな中で、石造仏が密集している地域があります。
それは九州。福岡から大分にかけての地域。
このあたりは、地形的にも石が多く取れることもあるでしょう。
でも、それ以上に、大陸文化の影響をダイレクトに残していて、
素材として石を選んだとも言えると思います。

そんなこんなで、大分に行ってきました!
素晴らしい仏像にたくさん出会いましたよ。

次回、大分の日本文化についてご報告します!
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by ichimorimube | 2008-02-21 23:40
紀伊半島は聖地だらけ。
そんなことで、根の国の女神になったイザナミノミコト。
彼女が葬られたとされる場所が今回訪れた花の窟神社なわけですが。

今回訪れたのは、年に二回だけ行われる
「御縄掛け神事」というお祭りがあるからなんですね。

この神事、

「およそ10メ-トルの三旒の幡形、下部に種々の季節の花々や扇子等を結びつけたものを、日本一長いともいわれる約170メートルの大綱に吊し、大綱の一端を岩窟上45メートル程の高さの御神体に、もう一端を境内南隅の松の御神木にわたす神事でございます」(公式HPより)

だそうです。
いろいろ調べましたけど、なぜこのようなことをするのか、
いまいちよくわかりませんでした。
#神事というのはたいていそんなもんかも(笑)

ただ、個人的な感想に過ぎませんが、
イザナミノミコトにお花を捧げた村人の気持ちの延長線上にあるような、
非常に素朴で、優しい弔いの気持ちに満ちたお祭りなような気がしました。

象徴として読み解くとすれば、
大綱は産道であり、岩は子宮であり、松は男性器、
と言えるのかな??
これもまあ、あとづけな感じですけども、
そう読み解く人もあるかもしれません。


それにしても、紀伊半島って聖地だらけですね。


前回もお話しましたけど、伊勢、熊野があります。
さらによく考えたら奈良県があるのもこの紀伊半島ですよ。
明日香、吉野、高野山、大台ケ原、天川…。
これらすべてがあの半島にあるんですもの、まあコユイ!

古代から、大和朝廷の中心地だったのは、
決して偶然ではないのかもしれません。
権力者が集まったから歴史のコユイ土地になったというよりも、
土地のパワーがコユかったので、
権力者が集まってきたんじゃないでしょうか。
そういう磁場のようなものがある場所なんでしょうね。
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by ichimorimube | 2008-02-13 22:27
熊野は根の国、異界です
というわけで熊野に行ってきました!

皆さんご存知でしょうか。
熊野というのは、紀伊半島にあります。
伊勢も紀伊半島にあります。
紀伊半島の東側にあるのが伊勢、
紀伊半島中央から南にわたってあるのが
熊野です。

昔、紀伊半島は「根の国」と呼ばれました。

根の国というのは、この世じゃない世界ということ。
つまりあの世、「異界」です。
なぜ根の国と呼ばれるようになったかというと、
一つには、根の国をすべる女神「イザナミノミコト」の墓所があることも
大きな要因といえるでしょう。
この墓所というのが今回たずねた「花の窟神社」なのです。

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(写真は花の窟神社。この大きな岸壁がご神体です)

さてさて、イザナミノミコトというのはどんな神さんかというと。
一言で言うと国土を生み出した母神です。
んでもって、天皇家の祖である天照大神のお母さん。
日本列島から、さまざまな神さんを生んだんですけど、
1番最後に生んだ火の神(カグツチ)の火に身を焼かれて
命を落とし、あの世に行かなくてはならなくなります。
そして、あの世を司る神様になるんですが…

ここにまるでギリシャ神話にあるオルフェウスの物語を
彷彿させる物語があります。

イザナミノミコトが、カグツチを生むことで死んでしまい、
根の国に行ってしまったことを嘆き悲しんだ夫・イザナギノミコトは
彼女のことをあきらめきれずに根の国まで彼女を迎えに行きます。

この世と根の国をつなぐ黄泉比良坂を越え、
どうにかこうにか根の国にたどり着いたイザナミ。
変わらず美しい妻を見て、この世に帰ってきてくれるよう懇願します。

イザナミは、すでに根の国の食物を口にしてしまっていたので、
この世に戻るのは難しいんですが、イザナギの懇願を受け、戻ることを了承。
そのことを黄泉の神に相談するから、しばらく待っていて、
でもその間決して覗いてみたりしないでください、
といって、御殿の中に入ってしまいます。

しかし、なかなか戻ってこない妻をイザナギはどうしても待ちきれず、
御殿の中を覗いてしまいます。
するとそこで見てしまった妻の姿は、恐ろしいものでした。
皮膚は腐り落ち、目からは蛆がわき、
おどろおどろしい雷神が体中にとり付いていたのです。

変わり果てた妻の姿を見て驚いたイザナギは
思わず逃げ出してしまいます。

逃げ出したイザナギを見たイザナミは、
約束を破り、挙句に自分の姿を見て逃げ出した夫に怒り狂い、
鬼のようになって夫を追いかけていきます。

結局、賽の神の手助けがあり、
イザナギノミコトはからくもこの世に戻ることが出来ました。
境界線の神である賽の神がこの世とあの世に岩で蓋をして
閉ざしてくれたから逃げ切れたんですね。
イザナギは岩の影からイザナミに離婚を申し立てます。
それを聞いたイザナミはイザナギに呪いの言葉を吐きつけました。

「愛しいあなたが、このようなことをされるのならば、
わたしは一日にあなたの国の人間たちを千人殺してあげましょう。」
というと、イザナギノミコトは、
「愛しい女神よ。あなたがそうするなら、
わたしは、一日に千五百の産屋を建てましょう」

こういうことから、人間は一日に千人が死に、
千五百人が生まれてくるのです…。



それにしても、イザナギそりゃないぜ!
って物語ですよね。
そりゃイザナミも怒りますよ~。

というわけで、それ以来イザナミは別名「黄泉大神」とよばれ、
黄泉の国(根の国)の神様になったんですって。

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(神社の前にはこんな砂浜が広がってます。絶景!)

(つづく)
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by ichimorimube | 2008-02-05 00:21
伊勢神社の次に行く場所
更新遅れてすみません。

なんとなんと、
元伊勢の話なぞをしていたら、
今度はなんと熊野に行くことになりました。

明日の朝6時過ぎの新幹線でしゅっぱあつ!

伊勢と熊野をセットお参りするのはいいことです。
なぜなら、伊勢は天照大神(女神)が主神、
熊野はスサノオノミコト(男神)が主神で、
両者をそろえて陰陽そろった、と考えるから。

今回もまた思いがけなく熊野に行くことになりました。
どうも今年は動かされているような感じがします。

詳しいご報告はまた後日!

ではではおやすみなさい~♪
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by ichimorimube | 2008-02-01 22:50