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伊勢詣りの余談
ところで、皆さん、「元伊勢」という神社があることはご存知でしょか。

実は、伊勢に祭られてる神さんは、今の場所が気に入って落ち着くまで、
いろんなところをぐるぐる回ってた、という神話があるんです。

紀元前1世紀ごろの天皇・垂仁天皇に娘さんがいました。
「倭姫命(やまとひめのみこと)」さんという方。
この方は、神様を祀ることができる才能を持った人(シャーマン)だったようで、
天皇家の祖神である天照大御神に仕えました。
はじめは倭国(大和とは別らしい)にいたんですが、
神さんの望む(ご信託の)通り、鎮座する地を求め旅をしたんだそうです。

神話によると、そのたびはかなり長い期間かかったみたいで、
いろんな国を渡り歩いています。
倭国→丹波国→倭国→紀乃国→吉備国→倭国
→大和国→伊賀国→淡海国→美濃国
→尾張国→伊勢国の順に移動、
最終的に五十鈴川のほとりに落ち着いたんだそうです。

すごい引越し魔!


さて、この移動した先で、
一時的に鎮座した場所を「元伊勢」
と呼ぶんだそうですね。

とは言え、これは神話、物語の世界とも言える話なんですが、
思うに、この神話には古代の政治的事実もこめられているようです。

実際に倭姫命がこの国々を渡り歩いた、というよりも、
ここに挙げられている国々というのが、
古代において強力な政治力を持った国々だったということに注目したいですね。

倭国、というのは、さまざま説がありますけども、
おそらく九州のどこかでしょう。

大和は、大和、現在の奈良県のあたりね、
丹波の国は、京都の日本海側の地域、
紀の国は現在の紀伊半島中央あたり、
吉備の国は、現在の岡山県、
伊賀の国は、現在の三重県西部、
淡海の国は、近江、つまり琵琶湖の周辺、
美濃の国は、現在の岐阜県南部から長野木曾にかけての地域、
尾張の国は、現在の愛知県南部(名古屋含む)のあたり。

というわけで、
どの地域も、古代の有力豪族の本拠地なんですね。
だから実際には、ぐるぐる回ったというよりも、
この国々が祭祀(=政治)に重要な何かを負っていたことを
示しているんじゃないかと思うんですね。
一説には、大和朝廷が各国を武力制圧していったことを
示しているとも言いますけど、
個人的に、古代は絶対王権的な強い政権があったのではなく、
各国に政権があり、それらが同盟関係だったり、連合をくったり、
そういう形で大きい意味での「国」を形成しつつ
あったんじゃないかと思うのです。


さて、このすべての場所に、現在にまで続いている「元伊勢」
と呼ばれる神社があるわけなんですが、
そんな中でも格別な場所があります。

それは丹波の国の元伊勢「籠(コノ)神社」。

こちらは、建物の建築様式が唯一神明造という様式で、
伊勢神宮と同じで様式。

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この様式で作られる神社はこの二社だけなので、
その関係の深さがしのばれますね。

(続く)
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by ichimorimube | 2008-01-24 01:37
初詣は伊勢だったのでした
初詣、なんて言ってられない感じになってきました。
早いもんで、もう一月半ば越えてるよ。
まずいまずい。


さてお伊勢さんの続き。


さてさて、外宮と内宮の順番でお参りする、
というルールがあると言う話でした。
よく考えたら何事にも、順番というものがありますね。

たとえば、打ち合わせの場面で
目上の人がきたら、自分は絶対下座に座らないといけない。
たとえば、タクシーで目上の人と乗るときには、自分が先に乗るか、
助手席に座らなくてはならない、そんな伝統的な作法というか、
そういうルールみたいなもんがありますね。

外宮と内宮の順番も、そういう「ルール」なわけです。

ルールといえば、神社のお参りの仕方も作法がありますよね。

まず、
①お水で手と口を清めて、
右手でひしゃくを持って左手を洗い、その後左手で持って右手を洗い、
右手でひしゃくを持って左手で水を受け、口を洗い、
右手を立ててひしゃくの柄で持っているあたりを残った水で洗い、
元にあった場所に伏せておきます。


②軽く会釈してお賽銭を賽銭箱に入れて(投げ入れてはいけません)、
 鈴を鳴らします。

③二礼二拍手一礼。


とまあ、こんな作法ですね。

めんどくさーと思わず、ぜひ一度やってみてください。
こういう決まっている作法というのは、大げさな言い方かもしれないですけど
何千年かかって日本人が到達した、一つの美しい文化の形なんですものね。

(続く)
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by ichimorimube | 2008-01-17 01:11
初詣は伊勢参り
さて。

そういうわけで今年の初詣は、
伊勢に行ってきましたよー!

今回の旅は、伊勢参りは実はついでだったのです。
メインは、友人のお母様の一周忌。
そんな大切なときに同席してもいいのかな?
と思ったんだけど、いいから来てよーといってくれたので行っちゃった。

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(伊勢でイセエビを食す。マジさいこー!)

そいで、最高に楽しい新年を送ることが出来ました。
素晴らしい2008年の幕開け!

その仕上げが伊勢神宮詣で!

そんな感じでした。


さてさて、伊勢神宮ですよ。
ここで伊勢神宮の話を少し。


伊勢神宮は神社本庁の本宗(総本山みたいな意味)で、
正式名称はシンプルに「神宮」なんだそうです。
明治神宮とかほかにも「神宮」はいくつもありますが、
お伊勢さんだけは別格で、格付けはされないそう。

ご存知の方も多いと思いますが、
神社というのは、皇室によって格付けがされてます。
臣下に位を授けるように、神社にも位が授けられるんですね。
なので皇室にとって重要な神社は正一位とか、明神大とか、
格付けを高く設定されてます。

お伊勢さんは、皇室の祖神・天照大神を祭る大本の神社ですから
位を授けるなんてやってる場合じゃない、本家本元だと、
そういうことなんでしょうね。

この伊勢神宮ですが、
実はとてつもなく広い範囲を指します。
伊勢市近辺にたくさんの摂社・別宮があり、
それらすべて含めて伊勢神宮と呼びます。

とは言え、最も重要で、通常「伊勢神宮」と呼ばれるとき
該当する建物が二つあります。


最も重要とされる建物は皇大神宮(こうたいじんぐう)と言い、通称「内宮」と言います。
もう一つの建物は豊受大神宮(とようけだいじんぐう)と言い、通称「外宮」と言います。
内宮は天皇家の祖神である天照大神(あまてらすおおみかみ)、
外宮はたぶん農業神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祭ります。

伊勢参りには作法がありまして。

まずはこの外宮からお参りし、そのあと内宮を参ります。
本当はこまごました神社も全部まわる順序というものがあるらしいですが
今回はとにかく時間がなかったので、この二つのみを参りました。

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(内宮正面です)




(続く)
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by ichimorimube | 2008-01-09 23:57
おめでとうございまーす!
新年あけましておめでとうございます!

いよいよ2008年ですよ。
皆さん、ねずみ年ですよ。

年末年始って行事が多くて、
日本っぽさ全開ですよね!
今年は出来なかったんですが、
数年前、すべてセオリーどおりにやってみたことがあります。

大晦日は紅白を見つつ、年越しそばを食べ、
近くのお寺さんに除夜の鐘をつきにいき、
その後振る舞いの日本酒を飲んでから帰宅して、
書初め。

今年の抱負を書いてからちょっと仮眠。
5時に起き上がって初日の出を拝み、
家に帰ってからお屠蘇を飲み新年のご挨拶。
お節、お雑煮を食べ、近くの神社に初詣。
まさにフルコース!

結構大変でしたが、いいもんでしたよ。
古くからのしきたりを粛々とやるというのは
今だからこそなんだかむしろ楽しい。

さてさて、今年はというと、明日から伊勢に行ってきます!

意外にも伊勢に行くのは今回が初めてなんです。
次回はそんな話から始めたいとおもいます。

そんな感じで、どうぞ今年もよろしくお願いいたします!
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by ichimorimube | 2008-01-02 23:41