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どうして沖縄が好きでたまらないんだろう~その1
さて、体調もすっかり元に戻りました。
食欲旺盛ないつもどおりの私に戻っております。
ああ、よかった~。


さて。そんなわけで
いよいよ、やっと沖縄について書いてみたいと思います。

実は、私、ものすごい沖縄を愛しているんです!

私が初めて沖縄に行ったのは26歳のときでした。
今思うとかなり遅いデビューですね。

それ以来、年に3回は沖縄に通っています。
まさに沖縄中毒症ってやつです。
そして、数年前からついに三線(沖縄三味線)登川流を習い始めました。
エエ、もう頭の先から足の先までどっぷりはまりました。

さて、私はどうしてこんなにはまってしまったんでしょう。
好きなのに理由はない!ともおもいますが、
後付けで考えてみると、なんと言ってもあの「空気感」ですね。

初めて沖縄に来たときの感覚を今も覚えています。

それまで、琉球王国という本州とは異なる
独自の文化を持った南の国、
というのが私が考える沖縄像でした。
でも、私ははじめて来たはずなのに、なんだか妙に体が馴染むんです。
懐かしいような、しかしとても新鮮、という不思議な感じでした。

最初にまわった場所がよかったのかもしれません。

冬ですから海に入れなかったため、
琉球王国時代の旧跡、と、「グスク」を中心にみてまわりました。

「グスク」、ご存知でしょうか?
漢字ですと「城」をあてます。

城、と見ると、大阪城とか姫路城といった城郭を想像してしまうかもしれませんが、
ちょっと本州で言う「城」とは意味合いが違います。

誤解を恐れずに簡単に言ってしまいますが、
神社的な要素と城郭的な要素を併せ持った場所なんですね。

琉球王国にも戦国時代とも言えるような時代(三山時代)がありました。
現在に残る、グスクの美しい城壁はその頃に作られたものです。
おそらく、古来より聖地とされ、遥拝所がある場所だったところに、
城壁を作り、城壁の中に住居を作ったのが、
三山時代のグスクのあり方だったんだろうと思います。

現在は、城壁しか残っていませんが、
その中には遥拝所がちゃんと残っていて、現在もノロの末裔の方々や
地元の方々に大切にされています。
建物はなくなっても、聖地だけは残った…。
そんなかんじ。

そのグスクにいくと、また妙に落ち着くんですね。
空気感がなんとも言えず。

熱帯雨林ならではの植生のなか、
一見、私が生まれ育った埼玉の丘陵地帯とはまったく異なるのですが、
なんと言うか、自分の中の「古い部分」が共感してる、といったふうなんですよね。

(続く)c0116774_1816599.jpg
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by ichimorimube | 2007-07-31 18:18
さりげない流行語?
前回から一週間ほどたつのに、
まだ回復しない私のおなか。

薬も切れるし、実家の側の病院に行ってみることにしました。

見立ては、うちの近くの医者と一緒。
しかし、治りが遅いので、薬を変えてみることに。

それにしても最近の看護士さんって必ず診察が終わった後、

「お大事にど~ぞ~」
って言いませんか?


実は、私、けっこう病院にすぐ行っちゃうタイプで、
行きつけの病院がいくつかあるんですが、
ここ一年二年、ミョーにこのフレーズが多用されてるような気がしていました。

以前は「お大事に~」だったと思うんですけど。
気のせいかしら。


思えば、レストランでも最近では普通になったフレーズ、

「こちら○○でよろしかったでしょうか~」


という、「~でよろしかったでしょうか」をはじめて聞いたとき、
それは、私が名古屋に営業で通っているときですから
もう10年前の話なんですけど、
私がウェイトレスのバイトをしていた時には、
このフレーズは使わなかったので、
すごい驚いたんですよね。
#ちなみに私は「こちら○○になります。以上でおそろいでしょうか?」
とか言ってたと思う

名古屋特有のフレーズ、と思っていたら
数年後東京でも聞かれるようになり、
今や東京だけでなく各地で普通に使われているように思います。

よろしい?ですけど、宜しいけど…、なぜに過去系?


それにしても。

こういう日本語って、隠れた流行言葉と言えると思いますが、
いったい、どうやって伝播しているんでしょうか。
さりげなさ過ぎるフレーズですから、テレビやなんかでは使わないですよね。

やはり、その土地でその言葉を多用していた人が
他の土地に流入して伝播するんでしょうか。


こういう風に言語って変わっていくんですね~。
間違っている、意味がおかしい、とかそういうご意見もあると思いますが、
やはり言葉は生き物です。変化していくものなんですね。
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by ichimorimube | 2007-07-24 22:44
仕事は関係なかったのか…
なかなか更新できなくてすみません。
体調崩してました。
近況報告でお茶濁させていただきます。

旅行から帰ってきてからどうも調子がいまいち。
さらには
おなかを壊し吐き気もするし熱も出てきて
どうもおかしいと思ったら、ウィルス性腸炎でした。


思えば毎年恒例行事のようになってます。
去年も救急に駆け込んだんです。
一昨年は一週間入院したし。

私は勝手に「過労」が原因だと思ってたんですけどね。
どうやらそういうことじゃなかったみたいです。

仕事をやめて4ヶ月。

それで見えてきたことが一つ。

仕事が原因で起こってることって
意外と少ないってコト。

もちろん仕事によって起こる悩みや疲労感とか、
喜びとかももちろんあるけど、
仕事がなくてもこれらは全然なくなりませんね。ハイ。

それがよくわかりましたよ。とほほ。
人間って生きてくだけでも十分いろいろありますね。

とりあえず、今はポカリスエットしか受け付けない体を
何とかしたいと思います。

皆さんも、お気をつけて~。
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by ichimorimube | 2007-07-19 16:08
2000年前の日本って?~出雲編最終回
2000年前の日本に、いったい何があったのか。

そこには今と変わらぬ人が住み、
時には友好的に交わったり、
もしくは覇権をめぐって争ったりしていたのです。
人間、そうそうやることは変わりません。


つまり。

大国主命が国王(首長)だった国というのがあった。
また並列して、別系統で天から来たと名乗る
天孫族の国(後の大和朝廷とほぼイコール)が存在していた。

最初のうちは割りに友好的な交流もしていましたが、
天孫族系の国のほうが宣戦布告、そして大国主命は戦って敗れた。
そして、大国主命は、出雲の国に幽閉、もしくは殺されて葬られた。

強い力を持ったものは、非業の死を遂げたりすると
強力な怨霊になる、と考えた天孫族は、
彼を神として手厚く祀ることで、その祟りを封じようとした…。

そしてそれは後年「出雲大社(いずもおおやしろ)」とよばれるようになった。


こういうことだったんじゃないかと思います。


だから出雲大社は人工的なお社。
緊張感のあるお社なんだと思うのです。

創建当初から、このお社を守る宮司は、
天照大神の孫・天穂日命の子孫がつとめておられるそう。
現在ももちろんそうです。

もし本当に、その神様を慰め弔うのが目的なら、
その子孫を宮司にして守りにするでしょうね。
しかし、あくまでも天孫系の方が守っておられるということは…。

いまだに「見張って」いる、ということなのかもしれません。
強力な怨霊が、現世をひっくり返してしまわないように。



神話の世界の話なんて~、
と思う方も多いと思いますが、
いまだに神話的世界はいきずいています。

そのさいたるものは、そうです。「天皇」という存在です。
だからこの仮説もあながち妄想とも言いきれない。
むしろ神話的世界は現在も連綿とつながっているんです。


出雲大社、そしてそれよりもっと古いお社が多数存在する
出雲の国・島根はそれを改めて体感させてくれたのでした。

そしてさあ、次は沖縄です!
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by ichimorimube | 2007-07-12 13:06
2000年前の日本って?5
因幡のしろ兎の昔話、皆さん覚えてますか?


うそをついたために鰐たちに丸裸にされて
砂浜に転がされているウサギを、大国主命が助けてあげる。
その恩を感じたウサギさんは、大国主の求婚を手助けしてあげます。
んで、ほかの求婚者(兄弟たち)を差し置いて大国主が
きれいなお姫様と結婚することができました。

…という様なお話だったと思います(ちょっとうろ覚え)。

童話のような世界、と思うかもしれませんが
こういう昔話は深読みしようと思えばいくらでも深読みすることができます。
#深読みをしてああだこおだ言うのが研究者のお仕事なわけですが


それと同じようなことが、「大国主命の国譲り」神話にも言えます。

●この神話のあらすじ
天から降りてきた天照大神の孫ニニギノミコト(皇祖)の使いが、
すでに葦原の中つ国(日本)を治めていた大国主命に

「この国は私たちが治めるべき国だ。譲りなさい」

と告げます。
大国主命はそれに対して、自分の大切な二人の息子たちが
OKなら譲りましょうと言います。使者は二人の息子たちに確認します。

すったもんだした挙句。

結局オッケーと言うことになり、
大国主もそれならば、出雲の国に私が住む宮殿を作ってくれたら
そこに納まって、邪魔しませんよ、と返答します。
大和朝廷は、約束どおりための宮殿を作りました。
それが現在も残る「出雲大社」だとのことです。

じゃんじゃん。


あれ?
なんかこの話おかしくないですか?

いきなり外から来た人たちが、
勝手に自分たちが治めるべき国だ、なんて宣言してますよ。
何を根拠にそんなこと言うのかしら。

神話だと思うからなんとなく、へえ~、
そんなもんかねえ、と受け流してしまいそうだけど、
絶対おかしい!

たとえばこうおきかえたらどうでしょう。

一生懸命努力してなんとか軌道に乗りかけた店がある。
その店を大事に大事にさらに利益率の高い店舗にしていったら
いきなりこわもてのにいさんたちが来て、
おい、この店、儲かりそうやなあ、こっちによこしてもらおか~。
と脅された…。そして結局腕力で主人を追い出して、居座ってしまった。

…ひどい、メチャクチャな話やんか。

さあ、そこに正史では語られない
内緒のお話が含められています。

もうおわかりですよね。

(続く)
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by ichimorimube | 2007-07-10 21:34
出雲・隠岐たび話・番外編~なんかすごいぞ
あ~、なんか難しい話ばっかで疲れますよね。
この連載。

書いてる本人がそう思うんだから
読んでくださる皆さんもそう思うはず。

基本的にそれでいいや、と思って書いちゃってますけど
たまには小休止。ということで。


今回の島根県ですが、初めて行きました。
サラリーマン時代にはなかなか思い切りつかない場所です。
だけどやってみたら飛行機で行けば一時間ちょっと。
そんなに遠いところじゃないんですよね~。
そいで持って、さらに行きにくい場所・隠岐にいったんですね。

ここは、島根県本土からフェリーで二時間半の場所にある離島。
#ジェットもうちとはやい

隠岐といえば、流刑地と連想する人も多いはず。
しかも、高貴な身分の政治犯専門の流刑地です。
#後鳥羽上皇、後醍醐天皇もながされてます。

そう聞くとなにやら寂しい場所なのかと思いきや
とんでもない!
豊かな海、豊かな土地、やさしくて親切な人々。
素晴らしい楽しい場所でした。

しかし、隠岐はやっぱりすごい場所でした。

シーズンでもないし、人がメッチャ少ない場所です。
その中でもさらに人気のない場所に行って

私のケータイは車に轢かれて昇天。

上からつぶされてハート型みたいになってしまいました。
データは一切救えませんでした。
#見るからだめだったけどあとで一応専門家に見てもらった

普通、ありえますう!?
ケータイが車に轢かれるなんて、そんなマンガみたいなこと!

思わずめまいがしましたが、ふと、

「隠岐の神様に、今までのことを忘れて前に進めって言われた!」

と思ってしまったのです。
#特に宗教を信じてるとかじゃないんで安心してください(笑)

だけど、東京でケータイ落としたって車には轢かれないっす~。
確率で言ったら、ありえない確率ですよ。

ふ~む。
偶然といえば偶然ですけど。

だけど、だけど、
あの場所にいると、人間より圧倒的に自然が強い。
もっと詩的な表現をすれば神々の気配が濃厚な場所なので、
本当にそうなんじゃないか、と思ってしまうんですよ。

今、私は無職で、11年降り積もった垢をこそぎ落としている最中。
ビジネス面でもプライベート面でも新しいスタートを切れ、ということなんでしょうか。

ふうむ。やっぱ出雲・隠岐の神様はすごい。
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by ichimorimube | 2007-07-05 08:53
2000年前の日本って?その4
東京に帰ってまいりました~!!

今回は2週間ノンストップでさまざまな体験をしてきました。
ウタキ・グスクを廻り、おいしいご飯を食べ、グッドミュージックを聴く。
基本的にはこのローテーションでしたけどね。

年に3回は沖縄に通い続けて8年。
とは言え激務のサラリーマンだったもんで、
なかなかゆっくりと沖縄に浸るというのも難しかったんですが、
今回は時間的な余裕があったのでちょっと突っ込めた感じです。

ということで、沖縄の話、と行きたいところですけどね。
島根の話がまだ終わってないもんで、
そこを終わらせてから次に沖縄話に行きたいと思っとります。


そんなわけで、【御霊系】とは何か、
に戻ります。


日本の神社には大雑把に言うと5つの種類があると思います。


1、その土地の神様を祀る
*最もプリミティブな祈りから派生した形態。
ご神体は山、木、川、泉、海、岩、洞穴、土地そのものなど。「国つ神」という。

2、渡来神を祀る
*海や、山の向こうから来た神を祀る。八幡神、スサノオノミコト、荒神さん、
白髭神など。渡来系の民族と一緒に移住?

3、天皇家の祖神を祀る
*天照大神を代表とした「天つ神」を祀る。
1,2は明治以降政治的な理由により、この3と合祀、
またはすげかえられて主神が変わっているケースも多い。

4、尊敬されていた人物を神として祀る
*社会に貢献した人物、エライ人物を神として祀る。役小角、代々の天皇、豊臣秀吉、徳川家康、もうちょっと身近だと二宮尊徳などなど。

5、非業の死を遂げた人物を神として祀る
*たとえば天神さんとして祀られている菅原道真は、
政敵に図られ左遷され、非業の死をとげました。
そのため怨霊となって京の人々を恐れさせたので
それを鎮めるために彼を神として祀ったのが天神さんの始まり。
こういう例は9世紀以降とっても多くなる。
つまり怨霊となって祟り神になり災厄をもたらすのを防ぐためのもの。

これを【御霊系】と本稿では呼びます。


それでですね、縁結びの神様として有名な出雲大社は、
実はこの【御霊系】の神社なんですね。
学者の先生方にもけっこうこの説は一般的です。

この神社は、天つ神系によって押し込められた(もしくは殺された)
出雲の国の国王だった大国主命(国つ神代表)を幽閉、
もしくは封印するための神社だった、という説。

大国主命が大和朝廷を恨まれないように、祟られないように
荘厳に、しかし厳重に祀り、封じていると。

だからなのか、大社についたとたん、
私も友人も背筋がパキンと伸びました。
なんか、きんちょー!ってかんじなんですよね。


その前に私は隠岐の島に行って、
3000年くらい続いてるっぽい神社に
いくつもおまいりしてみました。

ここは、神様としての格がとても高い社が
(朝廷が神社に位を授けるんですよ知ってました?)
4つもあるという、離島なのにとっても不思議な土地なんですけど、
ここは、みな「国つ神」をその血の人が
100代以上にわたってお祀りしてるんで、
とても穏やかで、自然なんですね。

だから、「凛とした空気」はありますが、やさしい空気も一緒に漂ってます。
何千年も生きたであろう大きな木を目の前にして感じる感動、
美しい海を見て感じる感動、
それと同じような気持ちに満たされるんですよね。

それに対して出雲大社はなんか違う。

もともとそこにあった何かを崇拝して、それがスタート地点になって、
お社ができて現在に続いてます、って言う感じはゼロ。

明らかに何かを封じているお社です。
人工的、って言うのかなあ。

お社を見た瞬間、私は「あ、間違いなく『大社は御霊系』」の説が正しいな」
と感じましたよ。友人もそう感じたみたい。


ではなぜ大国主命が祟り神になる可能性がある、と考えたのか。
それには古代にあったたくさんの王権の争いが
背景にあったと考えられるわけですね。


(続く)
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by ichimorimube | 2007-07-02 11:02