吉野の蔵王権現と役行者の話
吉野や大峰山など、
山岳信仰の強い場所にあるお寺さんのご本尊は
すべてではありませんが、
「蔵王権現」という神様であることがかなり多いです。

それから、修験道の祖といわれる
役小角(えんのおづぬ)も一緒に祀られています。

役小角という人は、奈良葛城の名族・賀茂氏の出と言われる、7世紀の人。
今風に言えば一種の超能力者です。
土着の宗教的修行者の匂いをぷんぷんさせながら
一方で仏教をあつく信仰したとされ、
孔雀明王法をよく遣ったと言います。

蔵王権現、とは、この小角さんが修行中に、
吉野山中で出現したという神様。
権現とは、日本的表現で、まさしく神仏習合。
日本の神々は、仏が姿を変えて出現したという「本地垂迹説」
の考え方に基づいた神号なんですね。



吉野の心臓ともいえる金峯山寺では、
釈迦如来でも阿弥陀如来でもなく
この蔵王権現がご本尊なのです。
この蔵王権現は、釈迦如来・弥勒菩薩・観音菩薩が
合体したもの!を本地としてるとのことですが、
なにがなにやら、とにかく最強最高の神さんです、
といってるって感じですね。
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吉野の心臓こと金峯山寺。写真だとわかりずらいですが、この建物、奈良県下では東大寺の次に大きいそうですよ。このどでかい建物の中にこれまた巨大な蔵王権現が正面に三体、ちょっと小さいのも二体ぐらいあります


いろいろごちゃごちゃ言ってますが、

要するに吉野の深遠な自然に対する信仰心がそもそもあって、
それを仏教的に説明し、表現してみたら蔵王権現という神さんになった。
つまりそういうことなんでしょう。

(続く)
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by ichimorimube | 2008-05-22 00:30