仏教と神道の話
九州の仏教文化についての続き。

「仏教」と言ってしまってますが、
実際にはプリミティティブな自然崇拝から
発生している原神道との神仏習合なわけです。

「原神道」というのは。

現在「神道」と呼ばれるものは、
ある意味明治の頃に発明された概念といえます。
明治の時代、列強の脅威にさらされていた日本は文明開化を果たし、
天皇を頂点とした明治政府という新しいシステムに再編されました。

このとき、中央集権の新しい国家として生まれ変わるために
キリスト教のような求心力のある思想がどうしても必要でした。
そのため、天皇の系譜を核とした「神話」を打ち上げ、
日本は神国である、という設定を行ったんですね。
その神話を支えるために整えられたのが「神道」なわけです。
ですから、さも古代からあるような感じが印象としてありますけど、
実際には明治の頃、ある政治的目的でもって再編したのが「神道」といえるでしょう。
私はこれを「国家神道」、それ以前のものを「原神道」と呼んでいます。

「原神道」というのは、
精霊信仰であり、産土信仰であり、
仏教と混じりあいながら存在しているおおらかな
「祈りの気持ちの集合体」のようなものだったと考えてるんです。

(続く)
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by ichimorimube | 2008-03-12 23:55