キンキラキラなお釈迦さま
タイの仏像、というと「金色の仏像」というイメージがありませんか?

この金色の肌、別にゴージャスにしたいからこの金箔を
貼っているのではなく、とある経典に、仏の姿とはこんな姿ですよ、
というルールが書かれていて、「肌は金色に輝く」とあるからなんです。

日本の仏像ももちろん本来は、みんな金色の肌で表現されていますが、
長い年月を経て、金がはげてしまって、木地が現れてしまってます。
日本人の感性だと、この木目が見えるような感じのほうがしっくりくるんでしょうか。
修復をしても金箔を貼りなおす、なんてことはあまりしないですね。

だけど、タイなどでは、信者が多い仏像ほど、
金箔が次から次へと貼りなおされて、金ぴかぴかです。
金色の仏さんが「仏像」なので、
何の疑問もなくそうしてるんじゃないかな、と思います。
そして、本来的にはそのほうが正しい、と。

そして、このことはいかにも
大元を大切にする上座部仏教の国だな、と思ったりします。

上座部仏教は、とにかく戒律を重んじます。それに対して、

「自分で戒律を守って、自分だけが解脱すればいい、
 っていうのはなんか違うんじゃない?」
「苦しんでいる世の中の人を救おうとしないのはどうなの?」

と考えた改革派が登場しました。
彼らは自分たちで「大乗仏教」と呼び、
戒律を重んじる保守派を批判し「小乗仏教」とよんで、批判しました。
そして分裂したのが、紀元前3世紀ぐらい。

そんな風に成立した大乗仏教は、伝播するたびに、
その土地の宗教と習合したり、その国の仏教学者が経典を
新たに作ってみたり、解説を加えてみたり、
といろいろなものを内包しながら、ある意味、
本来仏陀が唱えたもの以外のものも
たくさん入って、大きく成長していきました。

なので、いろんな仏さまを信仰していますね。

宗祖は、もちろんお釈迦さま(釈迦如来)ですが、
お釈迦様以外に、阿弥陀如来、大日如来、
薬師如来がご本尊のお寺はたくさんありますし、観音さまや
文殊さま、お不動さまをご本尊にしているお寺もたくさんあります。
これが日本においての仏教ですが、これは大乗仏教ならではの現象で、
上座部仏教では、こういうことはないんだそうです。
上座部は、原始教団がしていたことをそのまま忠実に守ろうとしています。
ご本尊は必ず宗祖である釈迦如来像。
冥想する姿か、亡くなるときの姿(涅槃)で表現されます。

(続く)
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by ichimorimube | 2010-04-04 01:29